癒しのひととき。

いちばん、近くに。

2026.9.15
夜の舞台。赤い着物に銀の打掛の姫の人形が座り、その奥に金の着物の武者、手前に緑の鎧の武者がうずくまっている。人形のうしろには、黒い頭巾をかぶった人たちが立っていて、姫の手に黒い手袋の手が添えてある。


安乗の人形芝居。

黒い頭巾の人たちは、

見えないことになっている人です。

でも、姫のいちばん近くにいるのは、

その人たちでした。

姫の手に、黒い手袋の手が、そっと添えてあります。

 

姫より、その手のほうを、ずっと見ていました。

名前も顔も出さない手が、毎年、ここまでつないできたのだと思うと、

見えないはずのその手が、いちばん、尊く見えました。

-Reck

#伊勢志摩#安乗の人形芝居#見えない手#つないでいくもの#いちばん近くに